記述式ケース問題3 68歳・男性、脳卒中後遺症で右半身に麻痺、歩行困難、尿失禁
排泄ケア相談員・シニアコース・記述式問題 ⇒※排泄ケア相談員については、家庭の排泄ケア相談所のWEBを参照ください。 https://www.sutokukai.or.jp/cssc/about/haisetsu.html ケース 3 利用者 F ( 68 歳・男性) 利用者 F は、脳卒中後の後遺症で右半身に麻痺が残り、歩行が困難です。現在は息子と同居しており、日常生活の大部分は息子がサポートしています。利用者 F は、自分でトイレに行こうとしますが、移動中に転倒するリスクが高く、しばしば介助が必要です。尿失禁もあり、夜間はおむつを使用していますが、昼間はなるべく自力でトイレに行こうとしています。利用者 F 自身は、介助を受けることに抵抗を感じており、特にトイレの際にプライバシーを重要視しています。 質問 利用者 F が日中のトイレ利用を安全に行うためには、どのような対策を講じるべきでしょうか?具体的な改善策を提案してください。 利用者 F の息子に対して、負担軽減のためのサポートやアドバイスを提供してください。 利用者 F へのプライバシーの尊重と心理的サポートを含む排泄ケアの実施について、介護スタッフにどのような指導を行いますか? 模範解答例 1. 利用者 F の日中のトイレ利用を安全に行うための具体的な対策 安全な移動環境の整備 トイレまでの移動路に滑り止めマットを敷き、障害物を取り除くことで転倒リスクを軽減します。また、トイレに手すりを取り付け、利用者 F が安全に掴まることができるようにします。必要に応じて、トイレに到達するためのガイドラインや支援が提供されるようにします。 歩行補助具の使用 移動中の転倒リスクを減らすため、歩行器や杖の使用を提案します。これにより、利用者 F が自立してトイレに行けるよう支援し、歩行を安定させることができます。歩行器にはブレーキが付いているものもあるため、安心して使用できるようにします。 トイレ誘導と介助のプラン作成 利用者 F がトイレに行くタイミングを見計らい、事前にトイレ誘導を行うことを提案します。定期的にトイレに行くようにすることで、失禁のリスクを減らし、プラ...