ケアマネに『在宅限界』を納得してもらう伝え方

 

結論:ケアマネが動くのは「危険」ではなく「説明可能性」

多くの管理者が勘違いしています。

  • ❌「危ないです」

  • ❌「もう限界です」

  • ❌「事故が起きます」

これだけでは、ケアマネは動けません。
なぜならそれは主観だから。

ケアマネが動くのは
👉 「このままだと説明できない」状態になった時です。


1. まず共有すべき“前提のすり合わせ”

最初に、必ずこの枠を置きます。

「在宅継続か否かを決めたいのではありません。
“説明責任を果たせるか”を一緒に整理したいんです。」

これを言うだけで
対立構造 → 協働構造に変わります。


2. 感情を排して「事実」だけを出す技術

NGな伝え方

  • 「本人が頑固で」

  • 「認知症が進んで」

  • 「家族が何もしない」

👉 全部アウト。
👉 ケアマネは防御に入ります。


OKな伝え方(管理者フォーマット)

①【頻度】

「直近1か月で、
火の元確認が必要な場面が7回ありました」

②【再現性】

「時間帯・訪問者を変えても、
同じ拒否行動が起きています」

③【予見性】

「次に起きる事象が、
ほぼ同じパターンで想定できます」

👉 数字・回数・周期を入れる
👉 評価語を使わない


3. ケアマネが“逃げられなくなる”3点セット

① 事故の「前兆」を並べる

事故そのものではなく、前兆です。

  • 元栓閉め忘れ×3

  • 夜間外出×2

  • 服薬残薬が10日分以上

👉 これは予測可能なリスク


② 「やれることはやった」を可視化

  • サービス追加

  • 時間変更

  • ヘルパー固定

  • 声かけ工夫

  • 環境調整

👉 選択肢を尽くした記録が重要。


③ 「次に起きたら何が説明できないか」を明示

ここが決定打です。

「次に火災や転倒が起きた場合、
“なぜ在宅継続だったのか”を
私たちは説明できません。」

👉 ケアマネは
“説明責任の当事者”であることを思い出します。


4. ケアマネが本音で言えないこと(代弁)

多くのケアマネはこう思っています。

  • 「在宅をやめると言ったら悪者になる」

  • 「本人の希望を否定したくない」

  • 「行政に突っ込まれたくない」

だから管理者は
悪者役を引き受ける必要があります。

「事業所として、
これ以上は引き受けられません。」

これは逃げではなく
👉 専門職としての線引き


5. 実際に使っている“魔法の一言”

場が煮詰まったら、これを言います。

「事故が起きた“後”の会議を
いま、先にやっていると思ってください。」

この一言で
時間軸が未来に飛びます。


6. それでも動かないケアマネへの最終手段

文書化です。

  • 事業所としての見解

  • 想定リスク

  • 継続困難理由

  • 撤退条件

👉 「言いました」ではなく
👉 「残しました」

これで
責任の所在が可視化されます。


7. 管理者としての覚悟

在宅限界を伝えるのは
利用者を見捨てる行為ではありません。

それは

  • 事故を防ぐ

  • 職員を守る

  • 制度を壊さない

ための最後の専門判断です。

このブログの人気の投稿

片貝の四尺玉は世界一を連呼する『片貝賛歌~希望の花~』を作詞・作曲しました!!

論文 排泄ケアにおける尊厳の保持と社会システムの課題 ~「おむつ」をめぐる心理的・文化的考察~

解説 羞恥心や抵抗感が強く、失禁がある方に、オムツや尿取りパッドを勧める方法