吽育(うん育)のすすめ
吽育(うん育)のすすめ
「生きることは食べること」とよく言われますが、私共が運営するひまわり保育園の厨房には、子どもや保護者が食事を作る様子が見える「食育の窓」を設けています。食育の目標は、人々に食について教え、健康的な食生活を身につける手助けをすることです。しかし、私たちは「生きることは排泄すること」を忘れてしまっているようで、学校の多くの子どもたちがトイレでストレスや恥ずかしさを感じています。
著者は最近、多くの糖尿病患者が自分の病気の名前に感じる不快感についての記事を読みました。この不快感は、差別や偏見につながる可能性があります。著者は臨床検査技師として、大・小便が人の健康に関する重要な情報を提供していることを知っています。しかし、現代社会では、身体の機能が不潔だとか不都合だとか、議論したり、認めたりすることを避けがちです。
この問題を解決するために、子どもたちが排泄の重要性を学び、自分自身の健康に関心を持つことを目的とした「便育」という活動を推進している人々がいます。排泄は生命の自然で必要な部分であることを理解しておくことが重要であり、排泄について話したり、関連する問題に対処したりすることを恥じるべきではありません。
そこで、諸説ある「うんち」の語源の阿吽説から最終産物の意を汲んで「吽育(うん育)」との用語を造語してみました。つまり、「吽育(うん育)」とは、排泄の意味を知り、自分たちの生活を振り返り、自分自身の健康や生活に興味を持って欲しいという活動です。まさに、今こそ「吽育」が必要になっていると考えます。