小論文 自衛隊における職員の性格と出世の関係
職員の性格と出世の関係
職員の性格はその出世に大きな影響を与えることがあります。防衛大学出の医師に聞いたところ、以下の四つの性格タイプが特に顕著であり、それぞれに独自の特徴と強み、弱みがあります。それでは、指揮官型、幕僚型、教官型、研究者型の違いについて詳しく説明します。
指揮官型(ENTJ)
指揮官型は生まれながらのリーダーであり、自信に満ちて他人を率いる能力に長けています。彼らは戦略的思考と決断力が強く、効率性と結果を重視します。優れたリーダーシップを発揮し、目標達成に向けて他人を引っ張る力があります。
長所: 戦略的思考能力、決断力、自信
短所: 妥協の難しさ、支配的な態度、感情の表現と理解の難しさ
幕僚型(ISTJ)
幕僚型は責任感が強く、組織的で計画的な性格が特徴です。現実的で実務的なアプローチを好み、細部に注意を払います。信頼性と計画性に優れ、実務的な問題解決能力が高いですが、柔軟性に欠けることもあります。
長所: 信頼性、計画性、実務的な問題解決能力
短所: 柔軟性の欠如、変化への抵抗、感情表現の苦手さ
教官型(ENFJ)
教官型は他人を助けることに情熱を持ち、共感力が高く、社交的です。人々を鼓舞し、導くことが得意で、優れたコミュニケーション能力を持っています。しかし、自己犠牲的な傾向や過度な感情移入、ストレス管理の難しさもあります。
長所: 共感力、リーダーシップ、コミュニケーション能力
短所: 自己犠牲的な傾向、過度な感情移入、ストレス管理の難しさ
研究者型(INTP)
研究者型は理論的で分析的な思考を持ち、独創的なアイデアを生み出すことが得意です。独立心が強く、深い洞察力を持っていますが、実行力の欠如や社交性の低さ、感情表現の苦手さがあります。
長所: 創造性、分析力、独立性
短所: 実行力の欠如、社交性の低さ、感情表現の苦手さ
これらの性格タイプは、マイヤーズ・ブリッグス・タイプ指標(MBTI)に基づいており、それぞれの特性を理解することで、自己理解や他者との関係構築に役立てることができます。また、これらの性格タイプの順序が出世や地位の順位に相当することが示唆されています。職員の性格を理解し、適切な役割に配置することで、組織全体のパフォーマンス向上につながるとのことでした。ちなみに、戦地において上官が負傷し指揮が取れない場合は次官が代行することになり、戦地において例え優秀な医師であっても指揮官にはなれないとのことでした。確かに、戦地では治療以前の話であり、命を取ったり取られたりする訳ですから理解できます。