排泄ケアに関連した誤謬例を紹介します。
排泄ケアに関連した誤謬例を紹介します。
5.
因果関係の逆転が原因で発生した排泄ケアに関する誤謬例
誤謬例1.ある研究が、トイレットペーパーの消費量と歯磨き粉の売上額の間に強い相関関係があることを示しています。つまり、トイレットペーパーを使う人が多い地域では、歯磨き粉の売り上げも高くなるという結果が得られました。
解説:この場合、トイレットペーパーの消費量と歯磨き粉の売上額の間には直接の因果関係はありません。しかし、人々が衛生に対する意識が高い地域では、トイレットペーパーを購入する際に歯磨き粉も一緒に買う傾向があるかもしれません。そのため、トイレットペーパーの消費量と歯磨き粉の売上額には相関関係が見られるものの、直接の因果関係が存在しない可能性があります。
誤謬例2.ある研究が、特定の排泄ケア製品の使用量と高齢者の下痢発生率の間に逆の関係があることを示しています。つまり、排泄ケア製品の使用量が多い地域ほど、高齢者の下痢発生率が低いという結果が得られました。
解説:実際には、排泄ケア製品の使用量が多い地域ほど、高齢者の下痢発生率が低いという因果関係は逆転しています。このような結果は、排泄ケア製品の使用量が高い地域は、高齢者の介護水準が高く、衛生環境が良好である可能性があります。そのため、高齢者の下痢発生率が低いのは、排泄ケア製品の使用量が多いからではなく、介護水準や衛生環境が良好な地域であるためかもしれません。したがって、このようなデータから得られた相関関係は、擬似相関である可能性があります。