6.失禁(尿漏れ) ①失禁(尿漏れ)

6.失禁(尿漏れ)

尿失禁としても知られる尿漏れは、女性の34人に1人が罹患し、原因に応じてさまざまな種類と治療法があります。週に数回尿もれを経験したり、頻繁にトイレに行く場合は、信頼できる専門医に指導を受けることをお勧めします。

 

  尿失禁の種類

主な尿失禁の種類には、(a)腹圧性尿失禁、(b)切迫性尿失禁、(c)溢流性尿失禁、(d)機能性尿失禁があり、次にそれぞれを説明します。

 

(1)腹圧性尿失禁(SUI: Stress Urinary Incontinence

腹圧性尿失禁は、重いものを持ち上げたり、走ったり、ジャンプしたり、せきやくしゃみをしたりするなど、お腹に圧力がかかることで尿漏れが起こるタイプの尿失禁です。骨盤底筋の衰弱が原因であり、軽度の場合は骨盤底筋のエクササイズ*や減量で改善できます。

 

骨盤底筋のエクササイズ

次に示す4つの方法から身体的に可能なものを選択し、骨盤底筋のエクササイズを毎日正しく行うと、23週間以内に尿失禁の予防と改善に役立ちます。

 

A)  足を肩幅に開いて仰向けに寝ます。 息を吸い込み、肛門と膣を胃に向かって5秒間締めてから、5秒間離します。これを51セットとし、15セット程度行います。

 

B)  壁を背にして床に座り、膝を少し離します。肛門括約筋の近くに手を置き、骨盤底に感覚意識を集中します。寝転がる運動と同じように、1分間のサイクルを10回(約10分)繰り返します。

 

C)  椅子の背もたれに背をつけて座り、肩の力を抜きます。肛門、尿道、膣を5秒間締め、陰部全体を感覚的に引き上げてからリラックスします。これを1分周期で10回(約10分)繰り返します。

 

D)  足を肩幅に開いて立ち、両手を肩幅に開いて腰の高さのテーブルにもたれます。5秒間キープし、肛門、尿道、膣を締め、陰部全体を感覚的に引き上げてからリラックスします。これを1分周期で10回(約10分)繰り返します。

 

骨盤底筋を鍛える際の注意点は、肛門(おしりの穴)を締めることです。通常、お尻を締めると他の筋肉も同時に働くので、尿失禁の予防と改善に役立ちます。

 

おしりの穴を締めるイメージは途中で尿を止めることと同じ感覚で骨盤底筋を鍛えます。

 

上記の方法に慣れてきたら、次の方法も意識すると良いでしょう。

 

男性は睾丸の引き上げを意識。女性の場合は、膣で水分を吸い取ることを意識してください。また、お尻の割れ目にタオルを入れて、お尻でタオルをつかむのも効果的です。

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