排尿日誌の解釈

排尿日誌の解釈

   夜間(夜間生成)の尿量とは、就寝後と起床時の尿量の合計です。

   昼間の尿量とは、起床時尿量を除いた就寝までの総尿量です。

   排尿量は、失禁尿量と自然排尿量を区別します。

   おむつの場合、使用後のおむつの重量から使用前のおむつの重量を差し引いて、排尿量を算出します。

   排尿日誌に排尿の時間と量、尿失禁の状態を記録することで、排尿の状態と尿失禁の種類を大まかに把握することができます。排尿パターンを知ることは、排尿ケアの計画にも非常に役立ちます。

   排尿日誌に水分摂取時間と水分摂取量を記録することで、尿量と比較することができます。

   食事に含まれる水分は、汗、呼吸、糞便として排泄されると考えられるため、水分摂取量の記録には含めないでください。

   3日程度の記録が望ましいですが、これが難しい場合には、精度が落ちますが1日の記録でも可能です。

   排尿日誌は、専門家による診断に役立ちます。大切に保管し、専門医を受診する際にお持ちください。

   排尿間隔と水分摂取間隔、排尿量と水分摂取量を比較することで、多飲・多尿による頻尿を改善する「膀胱トレーニング」の目標を設定することができます。つまり、最大排尿量は、その時点まで尿を保持できる膀胱容量を示します。最長の排尿間隔と膀胱容量によって、我慢できる目標が決まります。

   1日に数回、合計5001200㎖の水を飲むことをお勧めしています。特に、過度の飲水による夜間多尿の患者には、朝は水分を多く、午後は水分を控え、夕食後は水分を制限するようにアドバイスする必要があります。

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