排尿日誌のつけ方
排尿日誌のつけ方
排尿日誌は、排尿の頻度、尿量、水分をいつ飲んだかなど、排尿にまつわる習慣を記録するものです。医師が膀胱や尿道の問題を診断するのに役立ちます。
なお、排尿日誌の用紙については、家庭の排泄ケア相談所のWEBを参照ください。 https://www.sutokukai.or.jp/cssc/about/haisetsu.htmlからダウンロードできますので、ご活用ください。
実際の排尿日誌のつけ方は次のとおりです。
① 排尿にまつわる日常を少なくとも24時間、理想的には3日間記録します。
② 飲水または排尿するたびに用紙に記入してください。排尿の時間と量、漏れや尿意を書き留めます。
③ 計量カップ等を使用して、トイレに行ったときに排泄される尿の量を測定します。おむつを着用している場合は、濡れたおむつの重さを量ってください。
④ 水分をいつ、どれだけ飲んだかを記録します。
⑤ 意思表示が難しい場合は、事前に計画を立て、実際の状況を記録してください。
⑥ 不快感や尿漏れを感じた場合は、それらを書き留め、可能であれば原因を記録してください。
⑦ 最低でも24時間連続し、用紙に記入してください。
⑧ 膀胱訓練中も排尿日誌をつけておくとよいでしょう。
① 医師が十分な情報に基づいた診断を下せるように、正確かつ最後まで一貫して記録することを忘れないでください。
排尿時刻と尿量、特記事項
トイレで排尿した時、尿量を測定して記入します。
排尿量の測定は、目盛り付き紙コップ、採尿器などで行いましょう。おむつに排尿した場合は、ぬれたおむつの重さをはかり、乾いた新品のおむつの重さを引いて、排尿量とします。
おむつをしていて、自分で尿意を訴えない方の場合は、1時間ごとにおむつのぬれ具合をチェックして、排尿時刻を調べるなど工夫してください。
意思表示できない方の場合は排尿の法則性を読み取るため事前計画をたて実際の状況を記録します。
排尿した時間については、尿意があってトイレへ行ったのかどうか(あったら☑)を記入しましょう。
切迫感(我慢のできない尿意):それまで何もなかったのに突然トイレに行きたくなり、がまんすることが難しい症状があれば☑を記入します。
その他、排尿時の違和感(残尿感、痛みなど)をメモとして記録する。
尿もれ、特記事項
尿が漏れた場合は☑をつける。漏れた原因について以下を参考にメモとして記録する。
次の尿もれ量の把握を参考に、パッドの重さを測った時は重さを記入する。
尿もれ量の把握(パッドテスト)
(尿もれ後のパッドの重さ)-(もともとの新品パッドの重さ)= 尿もれ量(g)
水分摂取時間と飲み物種別・量
飲み物の種類と量の目安を参考にして、飲んだ飲み物の量を記入する。
飲み物種別
(A)水
(B)日本茶・紅茶・コーヒー
(C)ジュース・コーラ・炭酸飲料
(D)日本酒・ビール・水割り・ハイボール
(E)味噌汁・スープ・他
飲み物の量の目安
(A)コップ(高さ 約8.5cm):約180ml
(B)湯呑み(高さ 約6cm):約120ml
(C)コーヒーカップ(高さ 約6cm):約120ml
(D)マグカップ(高さ 約7cm):約200ml
(E)汁椀:約150ml
●記入開始から24時間経過したら、その次の排尿までを1枚の表に記入するとよいでしょう。
●膀胱訓練期間中は連続して記録することが望ましい。