紙おむつの知識と装着技術
紙おむつの知識と装着技術
紙おむつを分類すると、外側のおむつ(アウター)には「パンツ式」と「テープ式」があり、内側のおむつ(インナー)には「パッド式」があります。身体サイズに合わせ、おむつにはSS~LLサイズ等があり、パンツ式はウエスト、テープ式はヒップの大きさで選択します。また、被介護者の自立度に沿っておむつが選択されます。歩行が可能な方には動きやすいパンツ式が、ベッド上で過ごす時間が多い方には交換がしやすく体にぴったり装着できるテープ式紙おむつが適しています。
紙おむつの製品単価はパンツ式は¥150~250で、テープ式は¥150~200、パッド式は¥50~150程度です。各おむつの尿吸収量の目安は、1回分の排尿量を150㎖として換算し、3回分のパッドなら450㎖の尿を吸収できることになります。そこで、先ずは大きめのものを用意して、2~3日排尿記録をつけ、尿量が少なければ小さいものに変えるなどして、適切な吸収量のおむつを使っていきましょう。排泄ケアには尿量と交換頻度で紙おむつを選択します。交換の頻度が多い場合は、アウターとインナーを併用し、インナーのパッドだけを取り替える事で、経済的に節約することができます。
紙おむつは、多くのメーカが生産しており、メーカー毎にタイプ、サイズ、吸収量、各種特徴ある工夫など多品種が存在し、おむつの選択と当て方には、正しい知識や技術が必要となっています。
例えば、おむつメーカーの特徴ある工夫として、日中の活動時は動きやすいパンツ式として、体調が悪い時や夜間は交換しやすくモレにくいテープ式として使用できる「両用タイプ」。太ももが細く、足回りの隙間漏れを防止する「パンツ式ロング丈タイプ」。また、男性専用のペニスを収める「ポケットタイプ」の尿取りパッド、その他の肌接触素材・ギャザー丈・ニオイ防止・繊維の織や縫、軽失禁時の軽薄短小の工夫等、多々存在します。