特殊なデータ構造を持つリスト・タプル・辞書・集合を復習

特殊なデータ構造を持つリスト・タプル・辞書・集合を復習

リスト(list)とは、配列のことである。配列とは「データのまとまり」で、複数の値を代入することが可能な変数である。配列に格納した1つ1つの値のことを「要素」、それぞれの要素の位置のことを「要素番号」または「インデックス(index)」呼ぶ。インデックスは、左から順番に0から始まる連番で管理する。 

図.リストとは

リストの定義は [ ](カギカッコ)を利用し宣言する。各要素は「,(コンマ)」で区切る。次のサンプルコードで確認する。

list = ["012345","あいうえお","ABCDEFG"]

print(list[0])    # 0番目の要素を表示

print(list[1])    # 1番目の要素を表示

print(list[2])    # 2番目の要素を表示

実行結果

012345

あいうえお

ABCDEFG

 

次のプログラムのようにリストの要素は変更や追加、削除することができる。次のコードで確認する。

list = ["012345","あいうえお","ABCDEFG"]

list[2] = "abcdefg"  #2番目の要素を変更

print(list)

実行結果

["012345","あいうえお","abcdefg"]

 

 

タプル(tuple)は要素の変更ができない配列であり、要素の追加も削除も同様にできず、やろうとするとエラーが発生する。

tuple = ("012345","あいうえお","ABCDEFG")

tuple(0) = "abcdefg"  # 要素変更はエラー

SyntaxError(構文エラー)が発生する。

 

リストは [ ] を用い定義するが、タプルは ( ) で定義する。

tuple = ("012345","あいうえお","ABCDEFG")

print(list(0))    # 0番目の要素を表示

print(list(1))    # 1番目の要素を表示

print(list(2))    # 2番目の要素を表示

実行結果

012345

あいうえお

ABCDEFG

 

辞書(dictionary)とは、keyvalueの組み合わせがあるデータである。次のサンプルコードで確認する。

city = { '東京' :"スカイツリー", '神奈川':"マリンタワー", '大阪'  :"通天閣", '愛知'  :"MIRAI TOWER", '北海道':"札幌テレビ塔" }

print(city['神奈川']) # キー 神奈川の値を表示

print(city['愛知'])    # キー 愛知の値を表示

実行結果

マリンタワー

MIRAI TOWER

 

辞書は、あとから変更・追加・削除ができる。次のコードで確認する。

city = { '東京' :"スカイツリー", '神奈川':"マリンタワー", '大阪'  :"通天閣", '愛知'  :"MIRAI TOWER", '北海道':"札幌テレビ塔" }

city['東京'] = '東京タワー'  # キー東京の値を変更

print(city['東京'])

実行結果

東京タワー

 

集合(set)の要素(set)は、リストと似ているが、

①要素番号(インデックス)が存在せず、表示された際の順番が全くバラバラであり、毎回プログラムの実行ごとに異なる順番で表示される。

set_Calcu = {"A","B","C","D","E",}

print(set_Calcu)

実行結果

{'D', 'A', 'B', 'E', 'C'}

 

②リストとの第2の相違は、リストと異なり要素の重複が許されないという点であり、次のコードで重複する要素"E"が認識されないため、要素が5つしか表示されない。

set_Calcu = {"A","B","C","D","E","E",}

print(set_Calcu)

実行結果

{'B', 'E', 'D', 'C', 'A'}


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