7.腎機能の評価指標
7.腎機能の評価指標
腎臓での排泄機能を数値的に評価する指標がクリアランスです。
クリアランスは、腎臓が特定の物質を一定時間 (通常は1分間) にどれだけ効率よく不要な物質を血液から除去しているかを示す数値です。
クリアランスを計算するために、腎臓によって再吸収または分泌されないクレアチニンやイヌリンなどの物質が使用されます。物質のクリアランス値が100㎖/分の場合、腎臓が1分間に100㎖の血漿を濾過したことを意味します。このろ過機能を糸球体ろ過率と呼びます。
クレアチニンクリアランス (CCr) は、腎機能の最も重要な指標です。クレアチニンは糸球体機能を正確に反映する老廃物だからです。したがって、CCr は腎機能の評価に広く使用されています。
CCrの正常な参照範囲は70~130㎖/分です。糸球体濾過率が低下すると、CCr値も低下します。